冬虫夏草のご紹介
なぜチベット産の「冬虫夏草」なのか
冬虫夏草といっても、採取できる場所は海抜3000メ−トルを下らない厳寒の奥地であり、現地の人以外は、立ち入ることもでく、採れる量にも限りがあります。その時期は、五月から七月の、雪解けが始まった三ヵ月に限られています。その時期が、最も冬虫夏草がピチピチしている”青年期”なのです。
冬虫夏草を発見することは難しく、大雪原の中から、わずか三センチほど顔を出しているのを見つけ出さなくてはいけません。よほど熟練した人でも、一日中山の中を歩いて、せいぜい一〇グラム程度だといいます。
こんな苦労をするくらいなら人工栽培したほうがいい、という考え方もあります。実際に中国では、そうした事業もあるようです。しかし、中国の冬虫夏草の研究家、沈南英副教授は、その意見を真っ向から否定します。
氏によると、「人工栽培の冬虫夏草は、冬虫夏草ではない」そうです。学名は同じでも、効能は認められないといいます。また冬虫夏草をドリンク剤や錠剤にするといったことも、簡単なようですが、そうはいけません。 中国青海高原とチベット自制区全域内の「冬虫夏草」の年間総採集量は5トンにすぎず、そのうちの8割は国内に使用され、残りのわずかの量がほかの国々に輸出されるのです。
その一方で、「冬虫夏草」は利用価値が高いため、健康食品分野が発展するにつれて、ますますその需要量が増え、価格は高騰していきます。
冬虫夏草の成分
冬虫夏草の含有成分についてはまだ完全に究明されていません。現時点で分かっているのは、冬虫夏草酸(cordycepic acid)、脂肪酸、蛋白質、D-マンニトールなどで、その他、冬虫夏草素及び豊富なアミノ酸を含有することについては証明されています。
冬虫夏草の品質について
前述の述べたように人工栽培の「冬虫夏草」はチベット産の「冬虫夏草」とはもちろん品質が違い、値段の差は10倍以上あります。人工栽培の「冬虫夏草」をチベット産の「冬虫夏草」と称して販売している悪徳業者もいますので、注意する必要があります。
人工栽培の「冬虫夏草」と本物のチベット産の「冬虫夏草」は、色も形も違い、比べてみると一目で分かるのですが、今までチベット産の冬虫夏草を見たことがない方にとっては、はっきりと区別することは難しいと思われます。
また、市販されている冬虫夏草のドリンク剤や錠剤などの製品も多いのですが、材料として本当にチベット産の冬虫夏草を使っているかどうかを判断するのは難しいため、できれば直接姿ままのチベット産の冬虫夏草を利用するのはおすすめです。
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